誰にでも苦手なものはあります。
「あなたのその話し方は、私にはちょっとキツく感じる」というように自分の気持ちを表現してもいいのだと知っていくだけでも楽になっていくでしょう。

どうしても相手を気遣い過ぎ(自分と同じように周りも繊細だと信じ、思いやり)軽く心に浮かんだ事を言葉に出来ない事が多いのです。

高感度のセンサーのような感性は本能的でもありますが、深く思考する人でもあるために葛藤も多くなると言えます。
志高く、また良い人と思われたいというよりは、良いことであろうと目立ちたくない、嫌な人だと思われたくないという思考が働きやすい傾向にあります。

<HSPの方が悩みがちな事例>
・罪悪感を抱きやすい
(他の人を煩わせることをしてしまった時など)

・羞恥心を抱え込みやすい
(マイノリティの為、自分に欠陥があると感じやすく、また恥じてること自体を恥じていることが多い為、人には言わない傾向がある)
・自分に課する理想が高く、どうあるべきかについて高い基準を定めてしまい、できない事で自己肯定感が低くなりがち
・休憩時間にできれば少しでもひとりでいる時間を取りたいのに言えない。
・考え過ぎてしまうので心配や恐怖心で憂鬱になりやすい。
・ザワザワした空間にいると話に集中できない
・共感力が高く繊細なので、他の人の怒りや諍いのダメージを受け過ぎてしまう
(自分とは関係のないことであっても)

・雑談が苦手(意味のある話や深い話の方が好き)

HSP気質は個性として受入れ、個性として活かせる面、自分にとって、他者からのプラス面にも目を向けてみましょう。

例えば
・HSPは、想像力が豊かで空想力があり内的生活が充実しています

・HSPは、感受性豊かなので、季節の移り変わりや微細な自然の移ろいを何十倍も楽しめます
・HSPは、人の笑顔や、さりげない優しさにも敏感です。人の変化に気づきます
・HSPは、危険予知能力に長けていて、いざという時に冷静な対処ができます
・HSPは、程よい距離感を持っています

HSPの方は、日頃、周りに敏感で思慮深さから、知らず知らずのうちに緊張状態にあることが多く、自律神経を乱すこともあります。
ですので、よく考える性質を活かして、じっくり楽しむ時間、頭を休める時間を意識的に取る事が大切です。

例えば
・何もせずに哲学的な事など考えを巡らす
・香りのいい花を買ったり、好きな音楽を聴いたり五感が喜ぶ事をする
・動物と過ごす
・自然を楽しむ
・芸術鑑賞や、創作活動を楽しむ
これらあることに没頭している状態はマインドフルネスの状態でもあります。

HSPである敏感さや思慮深さは性質なので大きく変わる事はないのですが、遠回りのようでも気質を知り、日々のメンテナンスを心がける事で疲弊感が軽減され、嘘のように気持ちが楽になります。

自分が心地よい、楽しいと思えそうなものをみつけ、継続していきましょう。

又、似た気質の人たちとの語らいの機会を持つことも心の安らぎを与えてくれるでしょう。

思考が深く、留まるところを知らないので行動が伴っていかない事もあるので、認知行動療法やマインドフルネス認知療法などで、思考と感情など分けていく作業も心を落ち着かせる効果があり、次の行動に進む力となります。

HSPの方は、想像力豊かで、独創的な能力に長けているので、様々な可能性が見えてしまい、不安を募らせることにも繋がりやすいのですが、だからこそHSPは様々な事にも対処していけるのです。