HSPは個性であり能力

気にし過ぎと言われてしまう。

周りの人の表情が気になってしまう。

些細なことが気になってしまう。

このように感じるあなたは、もしかしたらHSPかもしれません。

HSP <Highly Sensitive Person>とはアメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した新しい概念であり、非常に感受性が強く敏感な人のことです。それは、特別なことではなく、持って生まれた気質であり個性です。

基本として4つの特徴<D・O・E・S>
1.Depth
 深く処理する
2.Overstimulation
 過剰に刺激を受けやすい
3.Empathy &Emotional
 全体的に感情の反応が強くて特に共感力が高い
4.Subtlety
 些細な刺激を察知する

この4つの特徴をベースに、環境や遺伝を含め、様々性格が織り成され、唯一かけがえのない個性となるので、HSPだからといって皆同様ではありません。
HSPと呼ばれる人が持つ敏感さ・思考の深さから織り成される気質は、例えていうならば60色の水彩絵具のようで多彩です。

人口の15~20パーセントがHSP(Highly Sensitive Person)と言われ肯定的に価値あるものとして捉えた言葉です。
日本の国民性を考えると若干割合はアメリカよりも多くなると感じますが物事を繊細に捉えることができる人でもあります。
あくまでも生まれ持った気質であり個性で病気ではありません。
実際、生物学者たちはこの特性が殆どあらゆる動物に存在することを発見しています。ショウジョウバエから魚、犬、猫、馬そして霊長類まであるそうです。
つまりこの特性は、行動を起こす前に注意深くなるという生き残る為の戦略の一つのタイプの表れであるのです。

この特性は新しく発見されたものではなく、長いこと誤って理解されてきたものです。

新しい環境に入る前に注意深くなる傾向を持つことから、しばし内気だといわれることも多いようですが、内気とは後天的なものであり生まれつきのものではありません。実際HSPのうち30バーセントは外向的です。

他にも引っ込み思案、怖がり、神経質などと呼ばれてきましたが、そのような態度をとるHSPもいますが、その振る舞いは生まれつきのせいではなく、また基本的な特性でもありません。

ただ、幼い頃からの環境が、敏感さや、感受性の豊かさを認めてもらえない時には非難される事を恐れ、用心深くなってしまうことも多いのです。

芸術家や作家などにもHSPは多いと言われています。

近い気質の方の文章を読むとなんとなくわかるかもしれません。しっくりくる、或いは表現方法が腑に落ちていくような感覚があると思います。

敏感 (繊細な表現等) さは文化によって異なった評価を受け、敏感であることに価値を置かない文化では自己肯定感が低くなってしまう傾向があります。
周囲からも何かにつけ 「気にしすぎ」 と言われるので自分は人とは違うのではないか? と感じてしまいがちです。

日本でも以前はじっくり考えてから行動に移す人達や、寡黙で真面目な事は美徳として尊ばれていましたが西洋化が進むにつれ スピーディで積極的な自己主張が求められる世の中になってきてしまっています。
よく考え納得してから進みたいHSPにとっては生き辛さを感じる環境も多いことでしょう。

HSCとは?

HSPの方が悩みがちなこと・向き合い方