HSPカウンセリングコツコツ学ぶオンライン(Zoom)クラスは、1回につき3時間、全10回に分けて学ぶコースです。
カリキュラムは進行状況等により前後することもありますが、1回~10回の概要についてご紹介しています。

第1回目はHSPの理解編でした。前回から今日まで「自分の気持ちに気づき、受け入れられる自分。自分を前よりも認められる自分。人にも許せる自分。」色々な気づきがあられてるようです。

第2回 テーマ「自己理解」

第2回・3回は「心理マネジメント編」のテキストを使います。当テキストを使いながら、HSPカウンセラーとしてクライアントに活用することができる構成としています。
心理マネジメント編では
・自己理解
・自己効力感を高めるポイント
・アサーション
をテーマにしています。

その内、第2回のテーマは「自己理解」。交流分析(TA)<内容は下記の方でご紹介>を通して自己理解をはかります。

自己理解を図る目的は、ここでは大きく2つあります。

1. 現在地を知る
ありたい姿(目標)に向けて、今の現在地(自分)を知るものです。
ナビゲーションに例えるなら、行き先を設定しても現在地がわからなければ目的地には辿り着きません。つまり、自分をより知る(現在地)、そして、ありたい姿を明確にすることで、そのギャップさえ埋めれば辿り着けます。

2. 他人も解る
自己理解を図ることを通して、自分と他人の違いも受け入れらていきます。自分を理解することは自己受容でもあり、他者受容にも繋がります。そして、自己信頼、他者尊重に繋がるのです。

そもそも、交流分析とは何か?
大きく4つのカテゴリーがあります。

①構造分析
「自分の中でおこってることの理解」
この構造分析を質問紙法にして、自分の特性を理解するツールにエゴグラム診断があり、講座ではこれをもとにしながら理解を深める取り組みもします。

②人生脚本分析
「自分の中で押し進めているプランの理解」
特に幼児期・少児期に根付いた信念価値観から無意識的に取りうる行動特性についての自己理解をはかります。

③ゲーム分析
「無意識的に嫌な感情をもたらすコミュニケーションについての理解」
肯定的なストローク(承認)のもらい方が備わらなく育つ中、否定的なストロークにより自分の中でも存在を認める無意識行動。相手に嫌な気持ちをもたらすことで、相手からの否定的な反応が、自分の存在を認めることをさせるものです。

④交流分析
「二人の中のコミュニケーションで起こしていることを理解」
①の構造分析をもとに、どのような関わりでコミュニケーションを崩すのか、良好な状態になるのかを理解します。

講座では①②をメインにワークを通して理解をはかります。
③④は受講生の方には心理学理論の紹介中で閲覧できるようにしています。

他にも、自己理論(※1)や交流分析提唱者エリック・バーンの自律にもふれていきます。

※1 自己理論の補足
様々なパーソナリティーをもたらす理論はありますがその中の一つ。
人は自分の枠組み(自己概念)の中で生きようとするもの。
変わりたいと思いながらも、そこには不安や迷いが生じます。そこをどう決断して行動を繰り返すかも自分を変えていくときには必要になります。
又、講座では、自己理論から悩みをもたらす心の仕組みも理解をはかります。

【感想や気づきなど】
・エゴグラム分析で、やっぱりそうなんだと確認でき、逆に安心にもなる
・家族には完ぺき主義の部分が強く出てしまっていて、相手にも求めすぎてしまっていたことに気づいた
・たった一人でも(わたしのことを)肯定してくれたらと思っていたが、まず自分の気質と向き合い、認めていくことで自分で自律して生きていけるのだと思えた
・人生脚本分析の強くあれというドライバーが強かったが、知れて良かった。いい所で使えていければよいと思えた。
・前々から気づいていた自分の特性ではあるけれど、書き換えていけるということに希望を持て、また自然と自分でもよりよく生きるために書き換えてきていたんだなぁと気づけた。
・人を喜ばせなさいというドライバーが強かったが、人には優しくと無意識に気を使いすぎていたので、少し緩めていけたらと思う。

次回は、引き続き、自己理解のパートと自己効力感を高めるポイントについてです。

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